【いまさら聞けない】等価騒音レベル(LAeq)とは?L50との違いから騒音計の選び方までプロが解説

「役所に提出する報告書に『等価騒音レベル(LAeq)』と書いてあるが、一体どういう意味だろう?」 「騒音計のスペック表を見たけれど、L50やLAeqなど、似たような指標が多くてよく分からない…」

等価騒音レベル(LAeq)とは?騒音計の選定で失敗しないための重要知識

このような疑問をお持ちではありませんか? 環境騒音の評価において基本となる「等価騒音レベル」は、非常に重要でありながら、他の指標と混同されやすいものでもあります。

この記事では、騒音測定の基本である「等価騒音レベル」について、その本質から、混同しやすい「時間率騒音レベル」との違い、そして目的に合った騒音計の選び方まで、測定器のプロである私たちR4Rが分かりやすく解説します。

変動する騒音を「エネルギー」で評価する ― 等価騒音レベル(LAeq)の基本

等価騒音レベル(LAeq)とは?

ひと言でいうと、時間と共に大きく変動する騒音を、エネルギー量に着目して平均化した値のことです。

飛行機が頭上を通過する音、断続的に続く建設作業の音、自動車がひっきりなしに通る道路の音など、私たちの周りの騒音は常に大きさが変動しています。 これらのバラバラな騒音レベルを、ある測定時間内で、「人間の聴覚に与えるエネルギーの総量」という観点から評価し、それと同じエネルギー量を持つ「もし連続した一定の音だったとしたら、どれくらいのレベルになるか」に換算したものが、等価騒音レベル(LAeq)です。

「変動する騒音の、エネルギー的な平均値」と理解すると、イメージしやすいでしょう。環境騒音の全体的な状況を評価するための、国際的にも広く用いられている指標です。

計算方法が違う!「等価騒音レベル(LAeq)」と「時間率騒音レベル(Lx)」の決定的違い

お客様が最も混同しやすいのが、「時間率騒音レベル(Lx)」との違いです。両者は全く異なる評価指標であり、計算方法も異なります。

  • 時間率騒音レベル(Lx)とは? こちらは、騒音のエネルギーではなく、測定時間中に、ある騒音レベルを超えていた時間の割合を示す統計的な指標です。
    • L50(中央値): 測定時間のうち、ちょうど半分(50%)の時間で超えていた騒音レベルを指します。「平均的な騒音の大きさ」の目安として、環境騒音の評価でよく使われます。
    • L05(90パーセントレンジの上端値): 測定時間のうち、わずか5%の時間しか超えなかった、かなり大きな騒音レベルを指します。突発的に発生する音のピークに近い値を示します。
  • 【重要】工事騒音の規制では「時間率レベル(L05)」が重要 等価騒音レベル(LAeq)が環境全体の評価に使われることが多い一方、特定の工事騒音などの規制では、「L05」の値が基準値を超えていないかが重要視されるケースが多くあります。これは、断続的に発生する大きな音が周辺環境に与える影響を評価するためです。 測定目的によって、どちらの指標を見るべきかが変わることを理解しておく必要があります。

何を測るかで機器は決まる|JIS規格と騒音計の機能

騒音測定は、JIS規格によってその方法が厳密に定められており、使用する騒音計もその規格に準じている必要があります。 高機能な騒音計は、LAeqやLxの測定はもちろん、以下のような様々な分析が可能です。

  • 単発騒音暴露レベル(LAE): 航空機騒音など、単発で発生する音のエネルギー総量を評価
  • 周波数分析: 騒音の原因を特定するために、どの周波数成分(音の高さ)が大きいかを分析
  • NC曲線: 室内の空調設備騒音などの評価

どのような測定や分析が必要かによって、選ぶべき騒音計のクラス(普通騒音計、精密騒音計)や機能が決まってきます。

「どの騒音計を選べば?」そのお悩み、R4Rが解決します

必要な機能が増えれば、当然、新品の騒音計は高価になります。しかし、中古品を賢く選べば、コストを抑えつつ最適な一台を導入することが可能です。

R4Rなら、お客様の目的に合わせた最適なご提案が可能です。

  • 「特定の期間だけ、建設現場の騒音を記録したい」 → そんなお客様には、メモリー機能付きでコストを抑えた中古普通騒音計をご提案します。
  • 「製品開発で、異音の原因を詳しく分析したい」 → そんなお客様には、周波数分析機能(FFT分析など)を搭載した、高性能な中古精密騒音計をご提案します。

私たちは、単に在庫を販売するだけではありません。お客様のご要望を丁寧にお伺いし、豊富な中古在庫の中から、性能・コストともに最適な騒音計をご提案いたします。 また、測定器の命である「精度」を保証するため、ご要望に応じて校正後の納品にも対応しておりますので、安心してご導入いただけます。

【まとめ】

等価騒音レベル(LAeq)は騒音のエネルギー平均値、時間率騒音レベル(Lx)は統計的な指標であり、目的によって使い分けが必要です。そして、これらの測定にはJIS規格に準じた騒音計が欠かせません。

R4Rでは、お客様のご要望を丁寧にお伺いし、豊富な知識と中古在庫の中から、性能・コストともに最適な騒音計をご提案いたします。測定器選びで迷ったら、ぜひ一度ご相談ください。

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【第2位】リオン 精密騒音計 NA-28
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