マルチメータの選び方|桁数・確度・True RMSを解説

「DMMはどれも同じ」と思っていませんか?選定で見るべき3つのスペック
マルチメータ選びでは、桁数だけでなく確度とTrue RMSを用途に合わせて確認します。研究・自動測定では分解能と確度、現場の交流測定ではTrue RMSと安全カテゴリを重視すると選びやすくなります。
桁数・分解能を見る
DMMの桁数は、どれだけ細かな変化を表示できるかに関係します。KeysightのベンチDMMでは5.5桁、6.5桁、7.5桁以上など複数クラスがあり、研究・校正・自動測定ではより高い分解能が必要になる場合があります。
ただし、表示桁数が多いことと測定の正しさは別です。必要な変化量を読み取れる分解能があれば、次は確度を確認します。
確度を正しく読む
確度は一般に「読み値に対する誤差+レンジに対する誤差」で示されます。また、24時間、90日、1年など校正後の期間や温度条件によって仕様が異なる場合があります。
KeysightやHIOKIの仕様表でも、測定ファンクション・レンジ・温度条件ごとに確度が定義されています。比較するときはカタログの代表値だけでなく、自分が使うレンジでの仕様を見ます。
抵抗と交流回路で出てくるインピーダンスの意味は、インピーダンスとは|意味・単位Ω・抵抗との違いをやさしく解説で整理しています。
True RMSと安全性を確認する
True RMS(真の実効値)は、歪んだ交流波形の実効値を測るために重要です。Flukeは、平均値応答型メータは純粋な正弦波では正しくても、非正弦波では大きな誤差が出る場合があると説明しています。
インバータ、スイッチング電源、可変速モータなどを測る場合はTrue RMS対応を確認します。フィールドで使うDMMでは、CAT III・CAT IVなどの安全カテゴリ、最大入力、ヒューズ構成も重要です。
| 用途 | 重視する項目 |
|---|---|
| 研究・回路評価 | 桁数、DC確度、測定速度 |
| 製造・自動測定 | 確度、通信、トリガ、測定速度 |
| 現場保守 | True RMS、安全カテゴリ、堅牢性 |
よくある質問
Q. 桁数が多いDMMほど正確ですか?
A. 分解能は高くなりますが、正しさは確度仕様で確認します。
Q. True RMSはいつ必要ですか?
A. インバータやスイッチング電源など、正弦波でない交流を測る場合に重要です。
Q. 確度はどの数字を見ればよいですか?
A. 使用レンジ、測定項目、温度、校正後期間に対応する仕様を確認します。
Q. 中古では何を確認しますか?
A. 校正履歴、入力端子、ヒューズ、通信オプション、安全カテゴリなどを確認します。
まとめ
マルチメータは、桁数・分解能、確度、True RMSの3点を用途に合わせて確認します。表示桁数だけで判断せず、実際に使うレンジと波形、現場安全性まで含めて選びましょう。


