非破壊検査とは?鉄筋探査・ファイバースコープ・金属探知器の選び方

「壊さずに調べる」技術——建設・インフラ・製造現場で使われる非破壊検査機器の基本
非破壊検査は、対象物を壊さずに内部や見えない部分の状態を調べる検査の総称です。建設・設備保全では、コンクリート内部を見る鉄筋探査、狭所を映像で見るファイバースコープ、埋設物を探す金属・ケーブル探知器などを目的に応じて使い分けます。
非破壊検査とは
非破壊検査(NDT)は、対象物を切断・破壊せずに内部状態や欠陥、埋設物などを調べる方法です。目的に応じて超音波、放射線、渦流、目視、レーダーなど多くの方法があります。
本記事ではR4Rで扱いやすい機器のうち、鉄筋探査機、工業用ファイバースコープ、金属・ケーブル探知器の3カテゴリに絞って整理します。
3つの代表的な機器
鉄筋探査機
コンクリート内部の鉄筋位置、かぶり厚、径などを調べる用途です。HiltiのPS 300 Ferroscanは、鉄筋位置、深さ、径推定を目的とするコンクリートスキャナとして公開されています。
ファイバースコープ/工業用ビデオスコープ
配管、タンク、エンジン、機械内部など人が直接見られない場所を映像で確認します。EvidentのIPLEXシリーズでは静止画・動画記録、先端アダプタ、長尺・細径など複数構成があります。
金属・ケーブル探知器
壁内・地中の金属、電線、配管などの位置確認に使います。機種によって電磁誘導、受信周波数、発信器併用など方式が異なるため、対象物と探査深度に合わせて選びます。
用途から機器を選ぶ
| 調べたいこと | 候補機器 | 確認する仕様 |
|---|---|---|
| コンクリート内の鉄筋 | 鉄筋探査機 | 探査深度、深さ精度、画像化、径推定 |
| 配管・機械内部の目視 | ファイバースコープ | 挿入径、長さ、先端湾曲、記録、耐環境性 |
| 埋設配管・ケーブル | 金属・ケーブル探知器 | 対象材質、探査深度、送信器対応、周波数 |
選ぶときは「何を探したいか」「どこまで深く見たいか」「位置だけか、画像や寸法まで必要か」を先に決めます。非破壊検査という言葉だけで機器を選ぶのではなく、対象物と必要な結果から方式を選ぶことが重要です。
よくある質問
Q. 非破壊検査とは何ですか?
A. 対象物を壊さずに、内部状態・欠陥・埋設物などを調べる検査方法の総称です。
Q. 鉄筋探査機で空洞も分かりますか?
A. 方式によります。鉄筋位置に強い電磁誘導式と、内部画像化や空洞探査に使われるレーダー式では得意分野が異なります。
Q. ファイバースコープは配管の奥まで見られますか?
A. 挿入部の長さ・径・湾曲性能によります。検査箇所までの経路を確認して選びます。
Q. 金属探知器で非金属管も探せますか?
A. 機種と方式によります。送信器やトレーサ線を使う方式など、対象物に合う探査方法を確認してください。
まとめ
非破壊検査では、鉄筋を探す、内部を目視する、埋設物を探すなど目的によって使う機器が変わります。対象物・探査深度・必要な結果を先に整理し、適した方式の機器を選びましょう。


