「周波数カウンタって何を選べばいいの?」「ユニバーサルカウンタとRFカウンタの違いは?」——R4Rにはこのような質問が多く届きます。

「何GHzまで測れればいい?」「10桁と12桁は何が違う?」現場の疑問に答える選定ガイド
周波数カウンタは製品の種類が多く、用途によって選ぶべき機種が大きく変わります。本記事では選び方のポイントを整理します。
周波数カウンタとは?基本の役割
周波数カウンタ(周波数計)は、電気信号の周波数・周期・時間間隔・パルス幅などを高精度に測定する計測器です。発振器・クロック・通信機器の評価から、製造ラインでの品質検査まで幅広い用途で使われています。
| 測定できる量 | 代表的な用途 |
|---|---|
| 周波数 | 発振器・クロック・通信キャリアの周波数確認 |
| 周期 | 信号の繰り返し時間の測定 |
| 時間間隔 | 2信号間の位相差・遅延時間の測定 |
| パルス幅・デューティ比 | デジタル信号・PWM波形の評価 |
周波数カウンタの3つの種類
①ユニバーサルカウンタ(汎用カウンタ)
周波数・周期・時間間隔・パルス幅など多くの測定項目に対応した汎用モデルです。DC〜数百MHzをカバーし、研究開発・品質管理・教育現場で最も広く使われています。
代表機種:Keysight 53131A(225MHz)、53132A(225MHz・12桁)、53230A(350MHz・20ps分解能)
②RFカウンタ(高周波カウンタ)
数GHz以上の高周波信号を測定するモデルです。通信機器・5G・無線開発の評価に使用されます。
代表機種:Keysight 53181A(DC〜3GHz)、53220A(DC〜350MHz・USB/LAN対応)
③マイクロ波カウンタ
20GHz〜40GHz以上のマイクロ波帯まで測定できるハイエンドモデルです。レーダー・衛星通信・航空宇宙分野で使用されます。
代表機種:Anritsu MF2412B(10Hz〜20GHz)、MF2413B(〜27GHz)、MF2414B(〜40GHz)、Keysight 5351B(〜26.5GHz)
選び方のポイント4つ
①測定周波数範囲
最も重要な選定基準です。測定対象の最高周波数の1.5〜2倍以上の周波数範囲を持つモデルを選びます。
| 用途 | 推奨周波数範囲 | 代表機種 |
|---|---|---|
| クロック・汎用デジタル回路 | DC〜225MHz | Keysight 53131A・53132A |
| RF・無線通信(Sub-6GHz) | DC〜3GHz以上 | Keysight 53181A・53230A |
| マイクロ波・5G(28GHz帯) | DC〜40GHz | Anritsu MF2413B・MF2414B |
②分解能・桁数
周波数カウンタの精度は桁数(有効桁数)で表されます。一般的な用途では10桁、高精度用途では12桁以上が必要です。
- 10桁:一般的な発振器評価・品質管理
- 12桁:高精度クロック・基準周波数の評価(Keysight 53132A・53230A等)
③チャンネル数
1chモデルは単一信号の測定、2chモデルは2信号間の時間差・位相差を測定できます。タイムインターバル測定が必要な場合は2ch以上を選びます。
④インターフェース(GP-IB・USB・LAN)
自動測定システムに組み込む場合はGP-IB(GPIB)またはLAN対応モデルが必要です。最新モデルはUSB/LANが標準搭載されています。
| インターフェース | 用途 |
|---|---|
| GP-IB(GPIB) | 既存の自動測定システムへの組み込み |
| USB | PCとの簡易接続・データ取得 |
| LAN | ネットワーク経由のリモート制御 |
R4Rで取り扱う中古周波数カウンタ
Keysight(汎用・RFカウンタ)
- 中古 Keysight 53131A|225MHz・世界標準モデル
- 中古 Keysight 53132A|225MHz・12桁ユニバーサルカウンタ
- 中古 Keysight 53181A|DC〜3GHz・高精度RFカウンタ
- 中古 Keysight 53230A|350MHz・20ps分解能
- 中古 Keysight 53220A|DC〜350MHz・USB/LAN対応
Keysight(マイクロ波カウンタ)
Anritsu(マイクロ波カウンタ)
- 中古 Anritsu MF2412C|20GHz対応
- 中古 Anritsu MF2412B|10Hz〜20GHz・12桁
- 中古 Anritsu MF2413B|10Hz〜27GHz・12桁
- 中古 Anritsu MF2414B|10Hz〜40GHz・フラッグシップ
YOKOGAWA(タイムインターバルアナライザ)
📋 用途・測定周波数・予算をお知らせください。最適な機種をご提案します。
中古周波数カウンタを選ぶ際の注意点
- 校正証明書の有無:精度保証が必要な用途では校正証明書付きの中古を選ぶことをお勧めします。詳しくは中古測定器の「校正」は必要?をご覧ください。
- 旧称Agilent/HPについて:Keysightは旧Agilent・HP製品を引き継いでいます。中古市場では「Agilent 53131A」「HP 53131A」として出品されていることもありますが同一製品です。
- オプション構成の確認:周波数範囲はオプションによって拡張されている場合があります。型番末尾のオプション番号を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. ユニバーサルカウンタとRFカウンタはどう違いますか?
ユニバーサルカウンタは周波数・周期・時間間隔・パルス幅など多項目を測定できる汎用機です。RFカウンタは数GHz以上の高周波信号の周波数測定に特化しています。研究開発・教育用途にはユニバーサルカウンタ、通信機器評価にはRFカウンタが向いています。
Q. 12桁と10桁の違いは実用上大きいですか?
一般的な回路評価・品質管理では10桁で十分です。高精度な周波数標準の評価や通信機器の基準信号確認など、ppm以下の精度が必要な用途では12桁以上を選びます。
Q. 中古の周波数カウンタは精度が落ちていますか?
内部基準発振器(時計源)の経年変化により、長期間未校正の場合は精度が低下している可能性があります。R4Rでは入荷時に動作確認を行い、必要に応じて校正対応もご相談いただけます。
Q. GP-IBとUSBどちらを選べばいいですか?
既存のGP-IB(GPIB)測定システムに組み込む場合はGP-IB対応モデルが必要です。新規にシステムを構築する場合はUSB・LANの方が扱いやすく推奨です。
まとめ:用途別おすすめ機種
| 用途 | おすすめ機種 |
|---|---|
| 汎用・デジタル回路評価 | Keysight 53131A・53132A |
| 高精度・タイムインターバル測定 | Keysight 53230A・YOKOGAWA TA520 |
| RF・無線通信(〜3GHz) | Keysight 53181A・53220A |
| マイクロ波(〜20GHz) | Anritsu MF2412B・Keysight 53150A |
| マイクロ波ハイエンド(〜40GHz) | Anritsu MF2414B |
機種選定でお悩みの場合は、用途・測定周波数・予算をお知らせください。R4Rが最適な中古周波数カウンタをご提案します。
中古計測器の選び方全般については中古計測器の選び方・買い方 完全ガイドもあわせてご覧ください。

