高解像度モデルも夢じゃない。中古サーモグラフィカメラという賢い選択肢

ワンランク上の性能を低予算で。中古選びのチェックポイント

「高解像度は予算的に無理」と諦めていた現場へ。中古なら同予算でワンランク上――調査品質・提案力・報告書の説得力を底上げする“賢い投資”の考え方と、購入前の不安を解消するチェックポイントをR4Rが実務目線で解説。

その“見逃し”、本当に機材の限界ですか?

「20m先の外壁、もう少しディテールが出れば…」「予算の都合で入門機。報告書の説得力がいまひとつ…」。現場でよく聞く嘆きです。実は、中古の高解像度モデルなら、同じ予算帯でもう一段上の画づくりが可能です。固定観念をひとつ外すだけで、調査力は大きく変わります。

豆知識:解像度が変わると「見える世界」はこう変わる

320×240px → 640×480pxに上げると、熱画素は4倍。遠距離でも細部の温度ムラが残りやすく、軽微な異常の“形”まで追えます。

同じ外壁を同距離で撮影した時のイメージ
低〜中解像度(320×240相当) 高解像度(640×480相当)
模様は把握できるが、細いクラック周辺の温度ムラは判別しづらい タイル目地の温度ムラや欠損パターンが滑らかに再現され、注釈しやすい
※概念表現。実際の画質は機種・レンズ・条件により異なります。

新品価格の壁:なぜ高解像度は高いのか

  • センサー製造難度:高画素のマイクロボロメータは歩留まり要因でコスト高
  • 周辺処理:高帯域の画像処理・保存系のコスト
  • 価格感(目安):320×240px=数十万〜百数十万円/640×480px=300〜500万円クラス

この差が、「本当は高解像度が必要だが、入門機で我慢」という判断を生んでいます。

具体的にどこで効く?高解像度が結果を左右する現場BEST4

  1. 建築外壁調査:20m離れてもタイル目地の温度ムラや微細なクラック周辺の熱挙動を追える
  2. 電子基板/デバイス評価:微小部品の局所発熱やホットスポットを高S/Nで視認
  3. プラント・高所点検:安全距離を保ったまま配管・フランジ周りの漏れっぽさを面で確認
  4. 研究開発:緩やかな温度勾配・微細な分布差を定量的に比較しやすい

中古なら「同じ予算で上位機」に届く

  • 新品入門〜中級機の予算で、中古の上位機(640×480px級)が視野に
  • 上位機は低NETD(高感度)レンズ交換解析/レポート機能が充実
  • 長期運用実績のある名機は、実務で十分な性能を中古でも維持しているケースが多い

R4Rの品質管理

よくある不安と、R4Rが提供する安心材料
お客様の不安 R4Rの対策 結果
センサー(マイクロボロメータ)の劣化は?画素欠陥は? 入荷時に応答性・均一性・画素欠陥を技術者がチェック 画質劣化や欠陥リスクを事前に排除
温度精度・校正は大丈夫? 出荷前校正に対応(提携業者で証明書発行可) 報告書で校正証明を根拠として提示可能
バッテリーなど消耗品は? 状態を明示し、交換提案や予備手配もサポート 現場投入時のダウンタイムを最小化
購入後のサポートは? 動作保証と使用方法の初期アドバイスを提供 導入直後から安定運用

新品入門機 vs 中古上位機(同予算ならどっちが賢い?)

同程度の予算で得られる機能の差
項目 新品 入門〜中級機 中古 上位機
解像度 160×120〜320×240px 640×480px
温度分解能(NETD) ≈ 70mK ≲ 50mK
レンズ 固定または限定的 交換対応(広角/望遠)
記録・解析 基本的な静止画中心 動画/解析/レポート機能が充実
総合 コストは低いが成長余地は限定 同予算で“プロ仕様”へジャンプ

導入事例

  • 調査会社A:中古の640×480px機を導入。外壁の遠距離撮影が主業務に。
    → 足場費用の削減+再調査率低下で月間粗利が安定
  • 研究所B:低NETDの上位機を中古で確保。
    → 既存予算で解析精度と再現性が向上、採択率アップに寄与。
  • 工場C:プラント点検の遠距離運用で高解像度+望遠レンズを活用。
    → 安全距離を保ちつつ異常検知率が改善

Q&A:購入前によくある質問

中古で性能は落ちませんか?

個体差はありますが、R4Rではセンサー応答や画素欠陥を検査し、実務に支障のある個体は弾きます。必要に応じて出荷前校正にも対応します。

校正証明はつけられますか?

提携業者での校正・証明書発行が可能です。報告書に添付できる形でご提供します。

どのモデルを選べば良いか分かりません

用途・観察距離・必要温度差・予算を共有いただければ、R4Rが上位機の中から最適解を提案します。

高解像度で“見える世界”を広げる。まずはR4Rに相談。

  • 用途(建築/設備/研究)・観察距離・必要温度差・予算を共有
  • 在庫からベストマッチを選定し、根拠を提示
  • 校正・保証・消耗品のご相談までワンストップ