失敗しない!初めてのサーモグラフィカメラ選び、3つの重要スペック

解像度・温度範囲・温度分解能で見る、最適な一台の見つけ方
初めてでつまずくポイント
- 低解像度を安さで選び、温度分布がぼやける
- 測定温度範囲が合わず、狙いの温度域が「測れない」
- NETDが粗く、微小な温度差がノイズに埋もれる
以下の3スペックだけ正しく押さえれば、大きな失敗は回避できます。
重要スペック① 解像度(画素数)=鮮明さ
熱画像の細部の見え方を決める基礎性能。解析・報告の説得力に直結します。
- 設備・建築点検:160×120px以上
- 研究・開発・品質検査:320×240px以上
プロTIP:「今の用途にギリギリ」ではなく、一段上の解像度を選ぶと汎用性が上がります。
重要スペック② 測定温度範囲=測れる温度域
範囲外では正しい温度が出ません。運用・安全要件から上限/下限を見積もるのが鉄則。
- 電気設備・機器点検:–20℃~650℃ 目安
- 高温炉・素材研究:最大2,000℃対応モデルも存在
- 環境・食品・低温評価:–40℃付近の低温対応を重視
プロTIP:将来の対象拡張を見据え、余裕を持ったレンジを選ぶと買い替えリスクを抑えられます。
重要スペック③ 温度分解能(NETD)=微小差の見え方
識別できる最小温度差(mK)。数値が小さいほど高感度で、温度ムラや初期劣化の検出に効きます。
- 一般点検:NETD ≈ 100mK(0.10℃)
- 研究・品質検査:NETD ≲ 50mK(0.05℃)
プロTIP:研究・検証系ではNETD優先での型番選定が成果に直結します。
3つの重要スペック|用途別の目安と失敗回避ポイント
スペック | 意味 | 一般用途の目安 | 研究用途の目安 | 失敗例 |
---|---|---|---|---|
解像度(画素数) | 熱画像の鮮明さ | 160×120px以上 | 320×240px以上 | 温度分布がぼやける |
測定温度範囲 | 測れる温度域 | –20℃~650℃ | –40℃~2,000℃ | 対象が範囲外で測れない |
温度分解能(NETD) | 識別できる最小温度差 | 100mK(0.10℃)前後 | 50mK(0.05℃)以下 | 微小差がノイズに埋もれる |
用途別|かんたん選定フロー
用途 | 推奨スペック | 選定のコツ |
---|---|---|
設備・建築点検 | 解像度:160×120px 以上 NETD:約100mK 温度範囲:–20~650℃ |
少し上の解像度を選ぶと、遠距離・広域観察でも潰れにくく将来用途に流用しやすい。 |
研究・品質検査 | 解像度:320×240px 以上 NETD:≲ 50mK 温度範囲:–40~2,000℃ |
NETD優先で選定。微小差検出が成果に直結。観察距離が長い場合は解像度も一段引き上げ。 |
観察距離の目安: 遠距離が多い場合は解像度を一段上げる/近接で微小差を観る場合はNETDを優先。
よくある質問(FAQ)
解像度とNETD、どちらを優先すべき?
設備点検の広域観察では解像度優先、研究・検証で微小差を捉えるならNETD優先が基本です。迷ったら「観る面積の広さ」と「必要な温度差」を数値化して判断しましょう。
温度範囲は広いほど良い?
広いほど汎用性は増しますが価格も上がります。現在+将来の対象を想定し、無理のない範囲で余裕を持たせるのが最適解です。
中古は校正やバッテリーが不安です
R4Rでは入荷時の動作チェックや校正対応、消耗部材の状態確認を行います。個体ごとの状態はご案内時に明示します。
最短で最適解に辿り着くなら:R4Rへご相談ください。
- 用途・対象・必要な温度差(例:±0.05℃)・観察距離・予算を共有
- 在庫からベストマッチを選定し、スペック根拠も提示
- 校正・保証オプションもまとめてご案内