EMC試験に必要な計測器一覧|エミッション・イミュニティの機器構成

「EMC試験を始めたい」開発現場のための計測器セット完全ガイド
EMC試験に必要な機器は、放射・伝導エミッションとイミュニティで異なります。エミッション測定ではEMIレシーバー/スペクトラムアナライザ、アンテナ、LISNなど、イミュニティでは信号発生器、アンプ、アンテナ、CDNなどを組み合わせます。
エミッション試験の機器
Rohde & SchwarzはEMC試験機器として、EMIテストレシーバー、スペクトラムアナライザ、アンテナ、LISN、オシロスコープなどを挙げています。
| 機器 | 主な役割 |
|---|---|
| EMIレシーバー/スペクトラムアナライザ | 妨害波レベルの測定 |
| アンテナ | 放射妨害波の受信 |
| LISN | 電源線上の伝導ノイズを規定インピーダンスで取り出す |
| 近傍界プローブ | 基板上のノイズ源探索 |
適合試験ではCISPR等の規格に合う検波器、RBW、測定距離、サイト条件が必要です。開発段階のプリコンプライアンスではスペクトラムアナライザや近傍界プローブを使って早期に問題を絞る方法もあります。
イミュニティ試験の機器
イミュニティでは、外部から電磁妨害を加えて機器が正常動作するか確認します。放射RFでは信号発生器、広帯域アンプ、送信アンテナ、電界プローブなどを組み合わせます。
伝導イミュニティではCDNやEMクランプ、ESDでは静電気試験器、EFT/BurstやSurgeでは専用発生器が使われます。必要機器は対象規格によって変わります。
プリコンと適合試験の違い
開発室のプリコンプライアンスは、問題の早期発見と対策効果の比較が目的です。一方、正式な適合試験では規格で定められた機器性能・配置・測定手順が必要です。
中古機器を使う場合も、プリコン用途なら有効な選択肢がありますが、正式試験に使う場合は規格適合、校正、付属アクセサリを確認する必要があります。
よくある質問
Q. EMC試験はスペクトラムアナライザだけでできますか?
A. いいえ。放射測定にはアンテナ、伝導測定にはLISNなどが必要です。
Q. EMIレシーバーとスペアナは同じですか?
A. 役割は近いですが、規格測定では検波器や測定機能など要件が異なる場合があります。
Q. プリコンプライアンスなら中古機器でも使えますか?
A. 用途と性能が合えば使えます。正式適合試験では規格要件と校正状態を確認してください。
Q. イミュニティ試験では何が必要ですか?
A. 対象規格に応じて信号発生器、アンプ、アンテナ、CDN、ESD/EFT/Surge発生器などを使います。
まとめ
EMC試験では、エミッションとイミュニティで必要機器が異なります。まず対象規格と試験項目を決め、レシーバー/スペアナ、アンテナ、LISN、信号発生器、アンプなどを組み合わせます。


