信号発生器の用途別選び方|回路・無線・電源評価での選定ポイント

用途から逆算する信号発生器の選び方
ファンクション・ベクトル・RFの違いと現場別おすすめ
信号発生器は「何MHz・GHz出せるか」より、どんな信号を何の評価に使うかで種類を決めます。回路評価はFG/AWG、無線通信はRF・ベクトル信号発生器、電源・モータ評価は任意波形+アンプの組み合わせが基本です。
回路評価・センサ模擬
アナログ回路やデジタル回路の評価では、正弦波、矩形波、パルス、任意波形を出せるファンクション/任意波形発生器が使いやすい選択肢です。YOKOGAWA FG400シリーズでは基本波形、任意波形、スイープ、バースト、2ch出力などを備えています。
センサ模擬、クロック入力、フィルタ応答、アンプ周波数特性など、比較的低〜中周波数の信号を作る用途ではFG/AWGを起点に考えます。
無線通信・受信機評価
無線受信機の感度や妨害耐性を見る場合は、RF信号発生器を使います。デジタル変調信号を扱う場合はベクトル信号発生器が必要です。KeysightのRF/VSG製品では、低位相雑音、レベル精度、広帯域変調などが主要性能として示されています。
選定では最大周波数だけでなく、出力レベル、位相雑音、変調帯域、規格波形ライセンスを確認します。中古ではソフトウェアオプションが残っているかも重要です。
電源・モータ・EMC評価
電源ラインの変動、モータ制御信号、実機センサ波形などを再現する場合は、任意波形発生器とバイポーラ電源・パワーアンプを組み合わせる構成があります。NFではファンクションジェネレータ、任意波形発生器、バイポーラ電源を組み合わせた評価用途を展開しています。
EMCイミュニティでは、規格に合うRF信号源とパワーアンプ、アンテナ等が必要です。単体の信号発生器だけで試験が完結するわけではありません。
| 用途 | 候補タイプ | 主な確認点 |
|---|---|---|
| 回路・センサ評価 | FG/AWG | 波形、周波数、振幅、2ch、任意波形 |
| RF受信機 | RF信号発生器 | 周波数、レベル、位相雑音 |
| 無線通信 | VSG | 変調帯域、規格波形、IQ性能 |
| 電源・モータ | AWG+アンプ/バイポーラ電源 | 電圧・電流、帯域、同期 |
よくある質問
Q. ファンクションジェネレータとRF信号発生器は同じですか?
A. どちらも信号源ですが、用途と周波数・レベル・変調性能が異なります。
Q. 無線通信評価では何を確認しますか?
A. 最大周波数、変調帯域、位相雑音、出力レベル、必要な通信規格ライセンスを確認します。
Q. 電源試験に信号発生器単体で使えますか?
A. 出力電力が足りないことが多いため、パワーアンプやバイポーラ電源との組み合わせを検討します。
Q. 中古ではオプション確認が必要ですか?
A. 特にVSGでは通信規格や変調機能がライセンスの場合があるため必須です。
まとめ
信号発生器は、回路評価・無線通信・電源/モータ・EMCという用途から種類を決めると選びやすくなります。周波数だけでなく、波形、レベル、変調、オプションまで用途に合わせて確認しましょう。


